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【作者インタビュー掲載】WEB小説『ヒーロウ・イン!』レビュー|小説家になろう発の異色ヒーロー譚

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【作者インタビュー掲載】WEB小説『ヒーロウ・イン!』レビュー|小説家になろう発の異色ヒーロー譚

今回は、一風変わったヒーローアクション「ヒーロウ・イン!」をレビュー!
小説家になろうでは珍しいジャンルながらも、多数の読者から評判の声が上がる傑作

すでに人気なら、レビューしなくても……

ちっちっち、だぜ

なんと今回は、作者様へのインタビューもあるんです。

ヒーロウ・イン!」を既読の方も、未読の方も
ぜひとも最後までお付き合いくださいませ。m(__)m


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「ヒーロウ・イン!」とは?物語紹介:起承転結で読むヒーローの目覚め

そもそもどんな作品なの?という方のために、ざっくりとお伝えさせていただきます!

あらすじ

29歳の田中直也は、新型うつ病を患い、生活保護を受けながら神内区のアパートでひとり静かに暮らしていた。ある夜、誕生日を迎えた直也は、偶然目にした出来事をきっかけに、自分の生き方を見つめ直すことになる。

それから彼は、自作のスーツを身につけて“ヒーロー”を目指し、行動を始める。仲間との出会いや思いがけない事件を経て、直也は少しずつ変わっていく。

「ヒーローとは何か」「誰かを守るとはどういうことか」。
葛藤や試練の先で、彼がたどり着く“答え”とは――。

起承転結で読むヒーローの目覚め

【起】── 静かな部屋から始まる、“あの夜”の衝撃
生活保護を受けながら、静かに日々を過ごしていた29歳の主人公・田中直也。
誕生日の夜、偶然目撃したある“出来事”が、彼の心に火をつけます。
それは、誰よりも強く、誰よりも正しい力。
「本物のヒーローが、目の前にいた」――その一夜が、彼の人生を大きく変えていきます。

【承】── 少しずつ始まる変化と、新たな出会い
目の前の現実を変えたい。そんな思いを胸に、直也は自ら動き始めます。
身体を鍛え、自分なりのスーツを作り、少しずつ行動を変えていく中で、
彼は職場であるスーパーで、ひとりの同僚と心を通わせていきます。
彼女との会話、そして信頼。ふたりの間に少しずつ育まれていく関係は、やがて予想外の展開へとつながっていくのです。

【転】── 明かされていく秘密と、広がる世界
思わぬ出来事をきっかけに、直也はこの世界の“裏側”に触れていきます。
不思議な来訪者、名乗りを上げる新たな敵、そして仲間の抱える秘密――。
真実を知ったとき、彼は“憧れ”ではない、本当の意味での「ヒーロー」と向き合うことになります。

【結】── 自らを信じ、戦う理由を知るとき
広がり続ける戦いと、人知れぬ闘争の中で、
直也は自分の弱さと向き合いながらも、守りたいもののために立ち上がります。
ただの憧れだった“ヒーロー”は、いつしか現実のものとなり、
彼の中で、確かな答えに変わっていくのです。


『ヒーロウ・イン!』の魅力と世界観:ただのヒーロー物じゃない、その奥行き

現代日本が舞台。でも、どこか“異質”な空気が流れている

『ヒーロウ・イン!』の物語は、現代日本に似た街「神内区」を舞台に展開します。
日常と非日常が混ざり合うこの街では、スーパーでのバイト、アパート暮らし、友人との会話など、誰もが見たことのある“日常風景”が描かれますが、その裏には、人間の目には映らない力、得体の知れない存在、そして“本物のヒーロー”のような圧倒的な存在感が静かに息づいています。

本作の特徴は、「異能力」や「変身」が存在していても、それが派手すぎず、あくまで“地続きの現実”として描かれているところ。
不思議な能力や装備も登場しますが、それらはすべて登場人物の内面と密接にリンクしており、単なるバトル要素では終わりません


この作品に登場する“ヒーローたち”は、見た目も力もさまざま。中には自作のスーツで活動する者もいれば、明らかに人間離れした力を持つ者も登場します。
スーツに施されたギミック、ヴィランたちの能力、目が離せないポイントが散りばめられているのです。

“ヒーロー”を支えるもの、それはスーツだけじゃない

ただ、本作が面白いのは、そうした“装備”よりも、むしろ「どうしてヒーローになろうとしたのか?」という“内面の動機”が深く掘り下げられていること。
誰もが憧れる“正義の味方”の姿が、少しずつ、でも確かに形になっていくプロセスは、読む者の心に静かに火を灯します

出会いから始まる、階段を上るような成長の物語

『ヒーロウ・イン!』は、シンプルな構成ながらも非常に丁寧に組み立てられています
序盤は主人公の内面と日常が中心。そこから少しずつ人とのつながりが生まれ、秘密が明かされ、やがて世界の輪郭が変わっていく――という流れ。
“自分には無理だ”と感じていた主人公が、仲間との出会いを通じて少しずつ変わっていく様子が、丁寧に描かれているのが印象的です。

章を追うごとにスケールが大きくなっていく構成ですが、それでも常に“人間ドラマ”が中心にあるため、感情移入しやすく、読み応えがあります。

戦闘・装備・アクション演出

戦闘描写は多層的かつ視覚的で、秀逸なネーミングの象徴的な武装が登場し、四足モードや変身ギミックも見応えがあります。
ウルフボディやヘラクレススーツなど、装備は使用者に応じて進化し、戦闘スタイルの多様さが読者を魅了します。
戦術や動作、チームでの連携、視覚描写も精密で、バトルシーンに高い没入感があります。

敵キャラ・恐怖・異質さ

敵として登場する人物たちは単なる悪役ではなく、それぞれが異質な存在感と不気味さを持ち合わせています。
記憶を元に構成される姿、不死性、認識妨害といったギミックが現実に浸食してくる恐怖を演出し、さらに、かつての上司が敵となることで人間関係の複雑さとドラマ性が増しているのです。
敵と対峙する主人公と仲間たちの、心情の揺れを浮き彫りにしてくれるヴィランが勢ぞろい!

さりげなく仕込まれた伏線が、後半に効いてくる

しかも伏線の回収が“わかりやすい驚き”だけでなく、“気づいた人だけがわかる静かな発見”という形で用意されているのも魅力。
本作は、読み進めるほどに「あのときのアレって、そういう意味だったのか」と気づかされる仕掛けが多くあります。
序盤に登場する何気ない人物、ふとした会話、――それらが終盤になると一気につながっていく感覚は、非常に快感です。

セリフと文体が生み出すリアルな没入感

『ヒーロウ・イン!』の魅力のひとつは、セリフと文体の巧みさにあります。登場人物の会話は非常に自然で、主人公・直也の一人称視点により、読者は彼の感情や思考の揺れをリアルに追体験できます。
感情が高ぶる場面では、言葉を区切って表現する「お・手・伝・い・したい」などの演出が登場し、キャラクターの心理状態が視覚的に伝わってきます。

また、ヴィランキャラクターとのやり取りには独特の間とリズムがあり、不気味さや威圧感を生み出しています。地の文も短く区切られ、テンポよく進むため緊迫感のある場面では読み手を引き込みます。テンションの高いシーンと静かな対話が自然に切り替わる点も秀逸で、文体そのものが作品の雰囲気を的確に支えているのが特徴。

セリフと文体の両面から、強い没入感が得られる作品なのです!

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ネタバレ注意!必見シーン

少しだけネタバレがあるので、要注意です!

ヘラクレス初登場シーン

 夜の公園で不良を一人で倒す大男。その動きの速さと力強さに、直也は圧倒される。
 この出来事こそ、物語の幕を開けたきっかけだ。

兎羽歌と直也が鏡越しに「白い狼」と向き合うシーン

 まさかこのまま……
 ドキドキさせられたのは言うまでもない。(いろんな意味で。これ重要)

酔った兎羽歌の言動と泊まり込み

 直也との距離感に揺れる兎羽歌の素直な言動が垣間見える、感情的なシーン。
 ヒロインらしい可愛さが垣間見えて、癒されつつもドキリとさせられる。

物語のラスト、直也が駆け出したシーン

 締めくくりにふさわしいシーンである。
 物語に通底するヒーローを感じさせてくれた。

ネタバレ防止のため、これだけにしたけど
各話ごとに見逃せないシーンがたくさんだぜ!

どんな人におすすめ?ポイントまとめ

本作『ヒーロウ・イン!』は、ジャンルとしては“ヒロイックアクション×人間ドラマ”に位置づけられる異色作ですが、読者の関心や好みに応じて、さまざまな角度から楽しめる要素が詰まっています。以下のポイントに当てはまる方には特におすすめです。

🔹 自分を変えたいと願う主人公の物語に共感したい人

地道な努力と行動を積み重ねながら、自分の弱さと向き合う主人公!
ド派手な力ではなく、成長を重ねて少しずつ進んでいく姿が描かれます。

🔹 仲間との絆や信頼関係に胸を打たれたい人

共に戦い、共に支え合う仲間との関係性が丁寧に描写されている!
単なる友情を超えた、深い感情のやりとりや、生易しさを削ぎ落した犠牲の描写もあります。

🔹 戦闘アクションや戦術バトルを求める読者に

強化装備や武器を駆使し、心理戦を含んだスピード感のある戦闘シーン
一撃必殺ではなく、思考と技術によるリアル志向のバトル描写が充実しています。

🔹 日常×非日常のハイブリッドな世界観を楽しみたい人

生活保護やアルバイトといった日常背景と、戦闘任務が交錯する物語構成!
悲壮感を削ぎ落したテンプレ的導入が流行る昨今、生きづらさや孤独といった現代的テーマに寄り添った描写は特異的であり本作の魅力です。

🔹 謎めいた敵や複雑な人間関係に惹かれる人へ

敵や師匠にも過去や記憶が絡み、単純な「悪」では終わらない構造!
心理的距離や信頼の変化など、キャラ同士の駆け引きが物語を動かします。

🔹 神話やSF的要素が好きな読者にもおすすめ

フェンリル、ロキ、グングニルなど北欧神話モチーフが随所に登場!
擬態スーツや魔術、特殊装備などの設定が緻密に描かれた世界観なのです。


このように『ヒーロウ・イン!』は、単なるヒーローアクションにとどまらず、内面の成長、絆、葛藤、そして壮大な神話的世界観までを包み込んだ物語です。
どこかに心が引っかかった方には、きっと忘れられない一作になるでしょう。

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読みごたえ評価

ストーリー展開:★★★★★
静かな日常から始まり、変化・衝突・成長・再会といった要素が段階的に描かれる。
テンポの良い展開と心理描写のバランスが絶妙で、読者を物語の中へ引き込む力があります。

キャラクターの魅力:★★★★★
主人公・直也を中心に、兎羽歌・フライヤ・セック、レイヴンズ・ウォータンといったキャラクターが個性豊かに描かれています。言動や関係性の変化を通して、それぞれの人間性が丁寧に掘り下げられており、深い感情移入が可能です。

戦闘・演出・装備描写の完成度:★★★★☆
紫の墨「パープルモード」、金のグリーヴ、槍グングニルなど、象徴的な装備や変身演出が数多く登場。スピード感のある戦闘描写と戦術的なリアリティが融合しており、アクション好きにも満足度の高い内容です。

テーマ性・価値観・関係性の深さ:★★★★☆
ヒーローとは何か」という問いを軸に、絆・覚悟・過去との向き合いが描かれます。対話や行動を通じて、登場人物たちの価値観がぶつかり合い、読者の心にも問いかけを残します。

読後の満足感:★★★★★
物語の終盤では、成長・決着・再会といった要素が見事に結実し、感動と納得を与えてくれる展開が待っています。伏線も回収され、物語の余韻をしっかり楽しめるラストが魅力。

総合評価:⭐⭐⭐⭐⭐(5/5)
力ではなく「覚悟」で描かれるヒーロー像、絆を通じて変わっていく人間関係、そして熱量ある戦闘と演出。すべてが有機的に結びついた、完成度の高いヒーロードラマです

【特別インタビュー】作者が語る『ヒーロウ・イン!』の裏側

『ヒーロウ・イン!』は、ただのヒーローアクションではなく、緻密な構成と豊かなキャラクター描写が光る作品です。
物語の裏側にある設定や、キャラクターに込められた想い――そのすべてが、丁寧に仕掛けられた“読後に効いてくる”一作でした。

では、この物語を描いた作者は、どんな思いでこの世界を紡いだのでしょうか?

作品の着想や、キャラクターに込めたテーマ、そして“ヒーロー”という存在への視点。
創作の裏側に迫る【特別インタビュー】を、ぜひご覧ください。

Q1.どのような方へ、この作品をおすすめしたいですか?

商業作品やweb小説でも見たことがない作品を読みたい方、特撮やアメコミなどスーパーヒーロー作品が好きな方、オマージュやパロディではない完全オリジナルのヒーロー小説を読んだことがない方、社会派要素やラブコメ要素やヒロインの魅力がある作品が好きな方など

Q2. この作品で特にこだわったポイントは?

基本的にあらゆる点にこだわるのでいとまが無いですが、長編は二作目でしたので特にキャラを重視しました。
アクションと銘打ってますのでバトル描写も特に力を入れております

Q3.お気に入りのキャラやシーンがあれば教えてください!

お気に入りのキャラはサブヒロインのフライヤ・ハスです。
シーンは後半に登場する2匹の犬と接する場面ですね。
犬を細やかに描写して接する場面に初挑戦しましたが、相当上手く書けたと自負しております

Q4. 執筆中に苦労したこと、または嬉しかったことはありますか?

一人称でのアクション描写です。過去の作歴で最も苦労しました。

Q5. 読者さんへのメッセージがあればぜひ!

読んでいただきありがとうございます。
完読の際はぜひ感想やレビューをお寄せくださればなによりと思っております。

まとめ

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ヒーロウ・イン』は、まだ“終わらない”ヒーロー物語

日常の隣にある、非日常。
弱さと向き合いながら、自分の手で“なにか”を変えていく力――

『ヒーロウ・イン!』は、ただの異能バトルでも、ただのラブコメでもありません。
現代日本というリアルな舞台で、「ヒーローとは何か」を真っ向から問いかける、強くて、優しくて、どこまでも真剣な物語です。


キャラクター造形への徹底したこだわりや、一人称アクションという難題への挑戦。
丹精込めた作品に、あなたは没頭することでしょう。

物語を読んだあとに、作者の言葉を読むと、また違った視点が見えてきます。
ぜひ、完読後には感想やレビューも寄せていただけたら、作者さんにとっても大きな励みになるはずです!

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